地域医療連携室は、「地域全体が一つの医療機関」という考え方のもと、患者さん・ご家族を中心として地域一体がチームとなって医療展開できるよう、各医療機関や福祉施設、また時には役所などと連携を行う部署です。
「地域全体が一つの医療機関」という考え方は、各々の専門性を活かし治療効果を高めるとともに、限りある資源を有効活用するためにも必要なことです。連携医療支援室では、患者さんがその大きなチーム医療へ不安を抱かぬようサポートさせていただくとともに、各機関との顔の見える連携を目指していきます。
三島市においては2016年の総人口11万1550人のうち、65歳以上の高齢者は3万504人を占め、その割合は27.3%です。近隣の地域でも同様に高齢化が進んでいます。国の医療費削減策としての在宅推進、病床の機能分化から、急性期病院の入院期間は短縮される方向に動いています。急性期病院での治療後、病状が安定すると、ご自宅へ戻られるか、次の療養先への退院となります。引き続き療養が必要な状態で退院される方も多く、患者さんやご家族が大きな不安を抱くことも考えられます。
次の療養先をご家族や、担当ケアマネージャー、療養先の担当者、行政の担当者など関係各所と調整を取りながら選定していくお手伝いを致します。
また、ご自宅へ戻られる患者さんと支えるご家族に安心して療養生活を送っていただけるよう、2016年5月より訪問診療を開始致しました。ご家族の介助がないと受診できない方は、遠慮なくご相談ください。
私たちは、安心して住み慣れた環境へ退院できるよう、その他の退院先を選択される場合の不安を少しでも解消できるようお手伝い致します。
ご相談がおありの方は、病棟看護師までお気軽にお申し付けください。
他医療機関から当院への紹介、または当院から他医療機関への紹介の際の予約、受診方法のご案内、紹介元医療機関へ患者さんの受診の報告
転院先医療機関または福祉施設との連携を図り、当該機関・施設の提供
医療機関、福祉施設、ほか福祉サービス・機関との連絡・調整
入院中、退院後の生活相談
介護保険など各種社会福祉制度に関する相談 療養中の心理的・社会的問題の解決、調整援助
例えば・・・
先生に「リハビリができる病院に移りましょう」と言われたが、どこの病院がいいのかわからない。 入院することになったが、医療費が高く支払えるか心配だ。 退院できると言われたが、家で介護することができない。 介護保険の申請の仕方が分らない。 などなど様々な悩み。
上記の相談については、受付にお気軽に声をかけてください。相談員が伺い、「親切・丁寧」をモットーに対応させていただきます。
また、これらの業務を円滑に行うために、各医療機関・保健所・福祉施設の情報収集、またそれらの機関への連携業務に関する情報提供、広報活動、連携医療に関する各種統計作業などを行っています。