スポーツ整形外来は整形外科と同様、運動器(骨・関節・靱帯・筋肉)の治療に取り組んでいますが、
アスリートやスポーツ活動をされている方のスポーツ障害(慢性的な痛み)とスポーツ外傷(一般的なケガ)に
特化した治療を提供することを目標(目的)にしております。
特にスポーツ復帰を前提とした治療の提案を行いますので、手術や薬による治療は少なく、
適切なリハビリやトレーニング法などのアドバイスが主な治療方針となります。
これまで痛みがあるのにMRI検査やレントゲン等の画像検査で異常がないと言われてしまった経験がある方を数多く診察してきました。
それは器質的な問題(構造的な破綻)がないだけで、機能的な問題があるために痛みを生じていると考えます。
例えば、スポーツをしている子どもの腰痛などは機能が適切に使われていないために起こる疲労性の腰痛が多く、
使えない機能を獲得することで痛みがなくなる場合があります。
このようなスポーツ活動(もしくは日常生活動作)で必要とする動きに対し、
足らない・使えていない身体的機能を獲得していけるように治療していきます。
スポーツ外傷については、20年以上のスポーツ外傷治療の経験から競技のスケジュールを確認したうえで、
一人一人の患者さんに合った保存療法と手術治療の提案を行います(もちろん、できないこともあります)。
診療は機能的に痛みの原因がなぜ発生しているのかを明確にする(または推測する)ことがとても重要です。
そのためには時間をかけて問診を行い、現状の動きを確認した後治療方針やリハビリメニューの内容を理学療法士と共に検討します。
一人一人の患者さんに合ったリハビリメニューをご説明しご理解いただいてから治療を開始していくことが重要となります。
また、治療経過の中でその効果を確認していき適宜メニューの見直しを必要とする場合もあります。
すぐに痛みを改善することはできませんが、日常生活・スポーツ活動を続ける上で必要な治療と考えます。
近年ではメンタル面の要素が痛みに含まれることも決して稀では無く、どうしても1人の患者さんにかかる診察時間が長くなります。
できるだけ多くの患者さん(選手)に関わろうと思いますが診療の特性上、待ち時間が長くなる傾向にあります。
その点をご理解のうえ、受診の予約をして頂ければ幸いです。
外来診察(要予約) 火曜日・木曜日 15:00~17:00
初診の方の受付は16:30まで
055-971-4133(代)
後藤 匡志 <専門分野>スポーツ整形外科・四肢外傷