新型コロナウィルス対策に関する当院の取り組みについて

当院では、流行の兆しが見え始めた2月中旬より入院患者さんを中心として感染防止に関する取り組みを一貫して行ってまいりました。
取り組みについてのお問い合わせも多数いただいており、当院での取り組みをご紹介いたします。

まず初めに取り組んだのが、新型コロナウイルス感染者・保菌が疑われる方の当院発熱者外来や

保健所への誘導でした。このために二つの取り組みを始めました。

一つは院内に入る方全員への検温の導入、もう一つは病院入り口前での問診による

全患者トリアージでした。

検温に関しては当初は一人ずつ体温計で計測し、時間がかかり不便をお掛けしておりましたが、

サーモグラフィーを導入することで、検温の時間短縮を実現しております。

トリアージに関しては、当日の訪問目的をお聞きし、外来なのか入院患者さんの

お見舞いなのかを確認、そのうえで熱症状や倦怠感などの新型コロナウイルス感染の疑われる

項目すべてを否定した方のみ院内に入っていただく取り組みを行いました。

診療を担当する医師、看護師、コメディカルの感染を防ぐことも患者さんの感染を防ぐことと

同様に重要と考え、感染予防策を講じておりました。

当初より感染リスクの高い業務の際にはN95マスク、ゴーグル、フェースシールド、ガウン、

キャップ等を着用し、感染予防に努めております。

また、受付前でも飛沫対策のための透明のシートを取り付ける対策を取りました。

救急外来では、換気扇を増設し、救急室内の空気が院内に拡散しないように改善しております。

また、消化器内視鏡に関しては換気扇の増設工事を施行するとともに、

工事終了までは換気の確保された部屋への内視鏡室の移動を行っております。

健診センター内内視鏡室についても同様の対応を行っており、

一分以内に室内の空気が換気されるように設備を増強しております。

環境衛生の維持に関してはアルコールの需要が拡大したことに伴い当院への

供給が不安定化しておりました。

その為、非電解弱酸性次亜塩素酸水を代替の除菌剤として環境整備に用いております。

その需給も一時ひっ迫したため、非電解次亜塩素酸水の生成装置を導入し、

5月初旬には大量に生成可能となりました。

アルコールと併用しながら出来る限りの環境衛生の向上に努めています。

また、非電解次亜塩素酸水に関しては三島市医師会を通じて三島市内の全医療機関への

配布の申し出を行い、必要とされる施設(約40施設)に配布しております。

また、消防署、小学校、幼稚園、保育園にも配布を行いました。

職員の健康管理も含めすぐに検温ができるよう新たに検温機器を設置致しました。

外来正面玄関と職員専用玄関、健診センター玄関に設置いています。

まだまだ猛威を振るう新型コロナウィルスですが、細心の注意を払いながら、今後も地域医療の一助となれるよう努めてまいります。